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「わー!ここがあの原宿!」
「人多いね、気をつけてミナちゃん」
今日は颯太くんと2回目のデート。
遡ること3日前。
「あ、そうだ。ミナちゃんって、東京で行きたいところとかある?」
「え?行きたいところか〜なんで?」
「ほら、初めて会った時に東京観光するって言ってたけどまだしてなかったなって。今週末もし空いてたら行かない?」
これは、デートのお誘い、?
答えは一つ。
「空いてる!行きたい!…それなら」
そうして決まった原宿デート
わー、テレビや雑誌で見たとこだ!
東京のおしゃれ女子が集まる街
絶対来たかったんだよね〜
まさか颯太くんと一緒に来るとは思わなかったけど。
隣を見ると今日もかっこいい颯太くん。
全身黒のコーデでスタイルの良さが際立ってる。
ほら、原宿女子たちもみんな颯太くんのこと見てる。
「ミナちゃん?どうかした?」
あ、やばい。見惚れてた。
「なんでもない!行こっか?」
「うわっ」その瞬間、私は後ろから人に押されて颯太くんに倒れ込んだ。
しっかり受け止めてくれる颯太くん。
ふわっと香る柑橘系の匂いに胸がドキ、となった。
「ご、ごめん!」
「大丈夫?」
「うん!颯太くんのおかげで、ありがとね」
それにしても週末の東京の人の多さを舐めてた。
こんなの、すぐはぐれちゃいそう
甘えて、みてもいいかな?
「あ、あの颯太くん」
「ん?どうしたの?」
「…手、繋いでもいい?」
緊張で声が震える。
「ほ、ほら、はぐれちゃったら迷惑かかるし、もし颯太くんが大丈夫なら……」
その瞬間、颯太くんの大きな手が私の手を包んだ。
「おねがいします」
ニコ、と微笑みながらそう言う颯太くん。
よかった…
甘えれた…
「それ、私の」
「はは、俺も言ってみたかった」
この前と立場逆転したね、と笑う颯太くん。
今日も相変わらず笑顔が眩しい。

