「お疲れさまでしたー!」
今日も働いたー!
日に日にお客さんの数が増えてる気がする。
昨日なんて外まで並んでたし。
やっとみんなこのカフェの美味しさに気づいたのね。
いいこといいこと…
「お、なんかいいことあった?」
「え!?颯太くん!?」
バイト先から出たところに寄りかかって立っていた颯太くん。
全く、イケメンはなんでも絵になるからずるい。
「どうしたの?こんなとこで」
「ミナちゃん終わるの待ってた」
「え?」
「今から時間ある?」
そう首をかしげながら言う颯太くんは夜なのに眩しい。
そんなのなくても作るよ、、
私は取れそうなくらい首を縦に振る。
「よかった、じゃご飯行こっか?」
お腹空いたでしょ?そう言ってニコ、と笑う颯太くん。
うわー、癒されるー。
「うん!お腹すいたー!なんだ、ご飯行くならもっと可愛くしてくればよかったな」
今日に限ってカフェの制服の上にパーカー着てきただけなのに、、
朝の自分を呪いたい…
「えー?可愛いじゃん」
その言葉にまんまと顔が熱くなるのがわかる。
そんなことさらっと言えちゃうんだよな〜。
こんな人、モテないわけないよね…
そんなことを深く考えてしまって。
いつの間にか着いていたお店は、
雰囲気がいいお洒落なご飯屋さんだった。
「ここいいでしょ?この前友達と見つけたんだ」
「うん、雰囲気いいね!」
周りは、ほぼカップルしかいないここに、
颯太くんは、誰と来たんだろうか。
「この前、玲央大丈夫だった?機嫌悪そうだったけど、」
「うん!あの後ちゃんと仲直りしたよ!」
「そう、よかった。ミナちゃんはさ、玲央のことどう思ってるの?」
「え?玲央?友達だよ、昔からの」
「それだけ?」
颯太くんはふっ、と冗談っぽく少し笑った。
「いや、玲央ってイケメンだから、一緒に住んでたら好きになったりしないのかなって」
「んー今のところそれはないかな。実は昔好きだったときはあったんだけど、今はいい思い出って感じだし。」
颯太くんは目を見開いて一瞬驚いたような顔を見せた。
「そっか、"今のところ"はね」
「え、別に、深い意味はなくて!!」
「はは、わかってる」
「玲央も私のことなんて何とも思ってないと思うよ」
自分で言うのは悲しいけど。
颯太くんはそういう私を見て頬杖をつく。
「そうかな?」
「俺ならミナちゃんみたいな子と一緒に住んだりしたら好きになっちゃいそうだけど」

