豹牙さんの方を見るとお前が先に行けと目で言われたのでリムジンの方に足を向けると裕次郎さんがニッと目を細めた。
「手助けいる?」
「要りません」
差し出された手をスルーして、代わりに疑問を投げかける。
「どうしていきなりこんなことを?」
創立記念日パーティの予算案には全て目を通していたが、こんな記載はなかった。あったら気づかないはずがない。
つまり、裕次郎さんのポケットマネーが使われたということ。
なぜ何も相談しなかったのだろうか。
言ってくれたら予算から捻出したのに。
裕次郎さんは一瞬動きを止めたあと、すぐにいつもの胡散臭い笑みを浮かべた。
「んー、思い出作り的な?俺はもう来年はいないからね〜」
口調は明るかった。
でもその瞳には寂寥感が紛れている。
「・・・そうですね」
いつまでもこうして5人で一緒にいられるわけじゃない。
どう足掻いたって時は流れる。
そんなこと分かっていた。
でも改めてそう仄めかされると、少しだけ、ほんの少しだけ、切なくなった。
「手助けいる?」
「要りません」
差し出された手をスルーして、代わりに疑問を投げかける。
「どうしていきなりこんなことを?」
創立記念日パーティの予算案には全て目を通していたが、こんな記載はなかった。あったら気づかないはずがない。
つまり、裕次郎さんのポケットマネーが使われたということ。
なぜ何も相談しなかったのだろうか。
言ってくれたら予算から捻出したのに。
裕次郎さんは一瞬動きを止めたあと、すぐにいつもの胡散臭い笑みを浮かべた。
「んー、思い出作り的な?俺はもう来年はいないからね〜」
口調は明るかった。
でもその瞳には寂寥感が紛れている。
「・・・そうですね」
いつまでもこうして5人で一緒にいられるわけじゃない。
どう足掻いたって時は流れる。
そんなこと分かっていた。
でも改めてそう仄めかされると、少しだけ、ほんの少しだけ、切なくなった。



