【番外編】冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

そのくせたくさん食べないと大きくなれないと言われ、量を減らしてもらえず、いつも苦しくて涙目になりながらも口に詰め込んでいた。


給食も減らしても食べ切れず、何度も先生に呆れられた。

「話に夢中になりすぎて食べるのが疎かになってるんじゃないか」と注意されたこともあった。

私には気軽に喋れる友達がいなかったのでなんのことだと眉を顰めると「なんだその態度は」とよく怒られたものだ。


愚直だった私は、一口につき30回噛んで食べろという教えを遵守していたのだ。

でも大人たちはよく噛んで食べなさいという口で早く食べろとも言う。

その塩梅が私には難しかった。


今でも上手くできているか分からない。

だから豹牙さんたちと食事を摂るときも少なめに注文していた。

どうやらそのことを豹牙さんには見抜かれていたらしい。


果たして豹牙さんが言った。


だからどうした、と。


目を丸くする私をよそに、豹牙さんがタブレットに手を伸ばした。