【番外編】冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

私も試しに目についた白いシャツを手に取ってみる。

ボタンの形が、上から正方形、ダイヤ、丸、三角、星と一つ一つ違うが、角度を変えるとどれも星空のようにピカピカと瞬いた。

綺麗、だと思う。
豹牙さんの瞳に似ているからだろうか。

袖口と袖周りには同じ色の糸で刺繍が施されていた。知らない花だ。でも悪目立ちしておらず、いいアクセントになっている。

一応値段を見てみるか、と値札を裏返した。


「えっ」


「高っ」と声を上げかけたが、何とか寸前で呑み込んだ。

オシャレなシャツだとは思う。
でも、さすがに0がひとつ、いやふたつ多くないだろうか・・・?


何度確認しても、書かれているのは205,000という数字。


しかも税抜きでこれだ。

ただのシャツでこんなにするなら、他のアイテムだとどうなる。

今私が来てるコートなんか、100万円を超えているかもしれない。

そう思うと、さっきまで軽いと感じていたコートがずっしりと身にのしかかった。