むしろ俺の気分を害したならそうなっても仕方ないと思っている節すらある。
映画を観終わった後、奴らの特定をして一息ついたところで「お疲れ」と労いの意味を込めて頭に手を置いた。
ゆるゆると動かすと、冴妃は心地よさそうに頬を緩ませる。このまま溶けて液体になってしまいそうだ。
ふと、賢人に「頭撫でられるの子どもっぽいんで辞めてください」と言われたことを思い出した。
「冴妃」
「はい」
「俺に頭を撫でられるのは嫌か?」
問うと、冴妃は目を開けて真っ直ぐ俺を見た。
「嫌じゃないですよ。褒められてる気がして好きです」
「そうか。ならこれからも撫でる」
「ありがとうございます」
冴妃の答えは最初から分かっていた。
それでも訊いたのは、冴妃の口から一度聞いてみたかったからだ。俺に撫でられるのが好き、と。
映画を観終わった後、奴らの特定をして一息ついたところで「お疲れ」と労いの意味を込めて頭に手を置いた。
ゆるゆると動かすと、冴妃は心地よさそうに頬を緩ませる。このまま溶けて液体になってしまいそうだ。
ふと、賢人に「頭撫でられるの子どもっぽいんで辞めてください」と言われたことを思い出した。
「冴妃」
「はい」
「俺に頭を撫でられるのは嫌か?」
問うと、冴妃は目を開けて真っ直ぐ俺を見た。
「嫌じゃないですよ。褒められてる気がして好きです」
「そうか。ならこれからも撫でる」
「ありがとうございます」
冴妃の答えは最初から分かっていた。
それでも訊いたのは、冴妃の口から一度聞いてみたかったからだ。俺に撫でられるのが好き、と。



