ーーーーー…そろそろ、走馬灯を見終わっただろうか。
カセイの意識が途切れたのを確認して、俺は拳銃を収めた。
先程アイズレンシアから連絡が来て、もうすぐ『シュレディンガーの猫』の殲滅が完了するとの報告を受けた。
「最後の仕上げ、ってところですね」
楽しそうだから、俺も現場に向かいたいところだが。
それより先に俺は、愛しの白雪姫をキスで復活させなければならないんだよな。
「…うふふ。待っててくださいね、ルルシー」
歩き出そうとして、俺はカセイの死体を振り返った。
…彼女が何を思い、何を考えてマフィアに入ったのか。俺には憶測することしか出来ないが。
この世界には、綺麗な物語だけが溢れている訳じゃない。
たった一つの英雄譚を作り出す為に、一体何人、志半ばで死んでいった者がいるだろう。
たまたま成功した一人が、英雄として祀られているだけだ。
目の前にいるこういう人間達の流した血と、そのドラマが語られることはない。
誰に知られることもなく朽ちて、消えていく。
「…俺には知ったことじゃないですけどね」
英雄になりたい者がいるなら、勝手になってくれ。
俺はどうでも良い。そんなもの、頼まれたってなってやるものか。
闇に堕ちた俺には、全く関係ない話だ。
「…あぁ、ルルシー。今、会いに行きますからね」
カセイの後始末は、後で部下に回収させるとして。
俺は、ルルシーに会う為に走り出した。
カセイの意識が途切れたのを確認して、俺は拳銃を収めた。
先程アイズレンシアから連絡が来て、もうすぐ『シュレディンガーの猫』の殲滅が完了するとの報告を受けた。
「最後の仕上げ、ってところですね」
楽しそうだから、俺も現場に向かいたいところだが。
それより先に俺は、愛しの白雪姫をキスで復活させなければならないんだよな。
「…うふふ。待っててくださいね、ルルシー」
歩き出そうとして、俺はカセイの死体を振り返った。
…彼女が何を思い、何を考えてマフィアに入ったのか。俺には憶測することしか出来ないが。
この世界には、綺麗な物語だけが溢れている訳じゃない。
たった一つの英雄譚を作り出す為に、一体何人、志半ばで死んでいった者がいるだろう。
たまたま成功した一人が、英雄として祀られているだけだ。
目の前にいるこういう人間達の流した血と、そのドラマが語られることはない。
誰に知られることもなく朽ちて、消えていく。
「…俺には知ったことじゃないですけどね」
英雄になりたい者がいるなら、勝手になってくれ。
俺はどうでも良い。そんなもの、頼まれたってなってやるものか。
闇に堕ちた俺には、全く関係ない話だ。
「…あぁ、ルルシー。今、会いに行きますからね」
カセイの後始末は、後で部下に回収させるとして。
俺は、ルルシーに会う為に走り出した。


