そんな私が逃避したのは、物語の世界だった。
私は幼い頃から、寂しい気持ちを埋める為に、空想の世界に逃避していた。
私が好きだったのは、シンデレラとか白雪姫とか眠り姫とか、女の子が好みそうな童話だった。
物語の中には、お姫様を助けてくれる素敵な王子様がいて。
必ず最後は、「お姫様と王子様は、いつまでも仲良く暮らしました」という一文で終わっていた。
自分の境遇を主人公のお姫様と重ねて、今は辛くても、いつか必ず、素敵な王子様が助けに来てくれる。
そんな妄想に逃げ込んで、辛い気持ちを慰めていた。
今でこそ、それがいかに馬鹿げていたかよく分かる。
けれども当時の私には、分からなかった。
いつか自分を助けてくれる人がいるのだと、信じて疑っていなかった。
信じなければ、生きていけなかった。
それだけ、毎日が苦痛の連続だった。
助けてくれる人なんていなかった。
お母さんは家に帰ってこない。兄の他に兄弟はいない。
親戚とは絶縁状態で、会ったこともない。
学校に友達はいたけど…でも、友達だと思っていたのは私だけだったようで。
小学校高学年くらいのとき、仲の良かった女の子に家でのことを相談したことがあるが。
絶対誰にも言わないでね、と伝えたし、向こうも約束してくれたはずなのに。
翌日には、私のことがクラス中の噂の種になっていた。
「あいつは実の兄とキンシンソウカンしてる」と。
どういうことなのかと、女友達に詰め寄ったが。
彼女は噂を流したのは自分じゃないと言い張った。
あの子にしか話してないのに、他に誰が噂を流すというのか。
結局、救いを求めて相談したが故に、余計に傷つく羽目になった。
クラスメイトにからかわれ、汚いもの呼ばわりされ、友達まで失った。
そんな私が逃げ込む場所なんて、空想の世界以外、何処にもなかった。
私は幼い頃から、寂しい気持ちを埋める為に、空想の世界に逃避していた。
私が好きだったのは、シンデレラとか白雪姫とか眠り姫とか、女の子が好みそうな童話だった。
物語の中には、お姫様を助けてくれる素敵な王子様がいて。
必ず最後は、「お姫様と王子様は、いつまでも仲良く暮らしました」という一文で終わっていた。
自分の境遇を主人公のお姫様と重ねて、今は辛くても、いつか必ず、素敵な王子様が助けに来てくれる。
そんな妄想に逃げ込んで、辛い気持ちを慰めていた。
今でこそ、それがいかに馬鹿げていたかよく分かる。
けれども当時の私には、分からなかった。
いつか自分を助けてくれる人がいるのだと、信じて疑っていなかった。
信じなければ、生きていけなかった。
それだけ、毎日が苦痛の連続だった。
助けてくれる人なんていなかった。
お母さんは家に帰ってこない。兄の他に兄弟はいない。
親戚とは絶縁状態で、会ったこともない。
学校に友達はいたけど…でも、友達だと思っていたのは私だけだったようで。
小学校高学年くらいのとき、仲の良かった女の子に家でのことを相談したことがあるが。
絶対誰にも言わないでね、と伝えたし、向こうも約束してくれたはずなのに。
翌日には、私のことがクラス中の噂の種になっていた。
「あいつは実の兄とキンシンソウカンしてる」と。
どういうことなのかと、女友達に詰め寄ったが。
彼女は噂を流したのは自分じゃないと言い張った。
あの子にしか話してないのに、他に誰が噂を流すというのか。
結局、救いを求めて相談したが故に、余計に傷つく羽目になった。
クラスメイトにからかわれ、汚いもの呼ばわりされ、友達まで失った。
そんな私が逃げ込む場所なんて、空想の世界以外、何処にもなかった。


