杏って、――もしかしてガードが甘すぎんじゃ、ない? 風呂から出ると、杏がキッチンで料理をしているのか、オリーブオイルとガーリックの焦げたいい香りが漂っていた 「ビールあるけど、違うのがいい?」 「あ、モヒート」 杏の家には、酒の種類が豊富に揃っている。 杏自体は飲まないけれど、ここに訪れるものは各自持ち込むからだ 「なに作ってんの?」 「ホタテのアヒージョ。あとでゲンが来たらスルメも揚げるよ。飲むでしょ?」 「おお」