両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




同じ空間に存在しているのに、まるで一緒にいない、みたいな――






そう思っていた瞬間。

香ばしい香りが鼻腔をついた

急激に食欲が襲いかかってきた


それは杏も同じだったのか、さっきまでよそよそしかった態度を翻して、人懐っこい笑顔で俺を見上げた



「焼鳥!」


「うお、猛烈に今、腹へってきた」


「私も!」