マンションの下まで到着し、腕に抱く女神を見る。
眠っている女神を起こすのを躊躇ったが、
部屋が分からないのでは、どうしようもない。

「女神、着いたぞ」

「………」

「女神」

「…んっ、?」

「女神、部屋番号は?」

「…っ? あ、201です。」

「よし、行こう」

「いや、ここで大丈夫ですっ…」

「何言っている。まだ顔色が悪い」

「でも……」

「いいから、抱かれていろ」

そうして、女神を抱いたままエレベーターに乗り込み二階の女神の部屋の前へ向かった。

鍵を出す時に俺の腕の中から降りようとしたが、それを制して鍵だけ貰って開け、女神の部屋へと二人で
ドアを開け入った。