シスコン兄の溺愛彼女

その時、部屋に響くインターホン。その音に、

「あ、ピザが来たかもです。出てきますね?紫音さんは待っていて下さい。」

「俺が行くよ」

「え、でもお客様なのに…」

「女の子じゃ危ないよ。何かあったらどうするの?」

(ピザの宅配を受け取るのに、何があるの…?)

「俺が行くから亜優ちゃんは、ここで待ってて?」

「…はい。お願いします」

俺は、亜優ちゃんの頭を軽く撫で、玄関へ向かうため、リビングを出た。

(オートロックもないのに、不用心にドアを開けちゃダメだよ。亜優ちゃんは可愛いんだから、変な奴だったらどうするの?俺の女神が汚されるかもしれない。)

玄関ドアを開けた先には、ピザの配達人。やはり男だった。配達人にお金を払い、ピザを受け取る。

(やっぱり俺が出て良かった。亜優ちゃんなら攫われていたかもしれない。)

この玄関ドアも、鍵はあるが、恐らく初期のまま。
(補助錠を買ったほうがいいな、窓の鍵もだし、色々確認しなくては)

女神の安全のため、俺は頭の中をフル稼働して対策を練りながらリビングの扉を開け、ピザをテーブルに置いた。