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わたしが通う大学には、あまり知られていないけれどすてきすぎる仕組みがあった。
学部生も院生も、自身の研究や専攻に関わる書籍を1年に5冊まで大学のお金で購入することができる。
文学部のわたしは「描写の研究」と称して、今年はすでに3冊の小説を取り寄せてもらった。
文学部とはいっても、本が好きなひとって意外にも少ないからあまり利用されていないけれど、学部特有の特権はありがたく使わせてもらっている。
そしてわたしと同じく本が好きな直は文学部でなく商学部のため小説に対して特権発動できず、わたしから恩恵を受けているのだ。



