⋆。☁︎︎ あれから葉月くんはメッセージ通り20時半に到着した。元の約束から2時間半遅れ。 時間を潰すために入ったカフェに、いつも涼しげな彼が汗ばんでいて急いできたのは一目瞭然であった。 相当焦って、走ってきてくれたと一目でわかるのに、それでも爽やかでスマートなのは変わらなかった。 ごめん、と何度も申し訳なさそうに謝るから、待っている間のマイナスの感情は吐き出さずにカフェにそっと置いていくことにした。当然にわたしにお会計の権利はくれなかった。