出会って数ヶ月、顔を合わせたのは数回。
そういう価値観が擦り合わないのは当然で、言葉が足りないのはわたしのせいでもあるんだ。蔑ろにしているんじゃなく、そういうことも当然にありうる日常だって、もちろんわかっている。
「どれくらいかかりそうかな もし難しそうなら日にち改めよっか？」
葉月くんはすごく忙しいひと。だからこそスケジュール管理は完璧で、こうやって遅れることはないのだと勝手に決めつけて思い込んでいた。
きょうをリスケすれば今度会えるのは1ヶ月先とかになってしまうかもしれない。
それでも、もう1時間も待ってまだ時間がわからないなら、きょうの予定はなしにするほかないのだと思う。
これでもちゃんと、わたしだって予定を空けていたし、おしゃれだってしてきたけれど、仕方ないものは仕方ない。
