今度こそ完全に思考が停止した。比例するように足も止まって、直の動きも合わせて止まる。 えっと、それはつまり。確かにこの間も同じようなことを言ってくれていたけど、なんていうか、現実的ではないのかななんて勝手に決めつけていた。 「同じ大学に通って、恋人同士になって、俺としてはもう片時も離れたくない。栞が嫌じゃなければ、一緒の家に住みませんか」