低温を綴じて、なおさないで





…………頭に、浮かぶ。


ここには絶対に来ないひとが。いま、いつも通り公園で待ってくれているだろうひと。

いつもわたしを助けてくれて、笑ってくれて、引っ張り上げてくれるだいすきなひと。




「(……直、助けて)」




届かない思いは、声にすら、ならなかった。


だけど、ヒーローはもしかしたら、いたのかもしれない。




──「離せよ」