低温を綴じて、なおさないで





引き寄せたわたしの身体を解放すれば、もう、元通り。



もう触れない、もう甘えない、もう求めない。



今の関係のまま、仲の良い幼なじみが心地良いから、それでいい。答え合わせなんて、しなくていい。




「またね、栞」


「直、ずっとそばにいてくれてありがとう。また、公園でね」





振り返らなかった。振り返って直の顔を見たら、今度こそ離れたくなくなってしまうと自分がいちばんわかっていたから。