老健で働いていた頃、(これはやばいな。)って思うようなおじいちゃんを任されたことが有った。
脳梗塞で倒れたままの状態で病院に運ばれ、そのままで退院してデーサービスに通ってきたんだ。
ベッドに寝かされたおじいちゃんを見てぼくはギョッとした。
胡坐をかいて倒れたままだったんだね。 足が動かない。
そのおまけに脈を診ていてさらに驚いた。 脈がほとんど触れない。
(やばいかもな。) そう思っていた所へデー主任がやってきた。
「おじいちゃんにさあマイクロを掛けたいんだけどどう?」 おそらくは固まっている膝への処置だろう。
「それは強過ぎると思うよ。 体力は無いからホッとパックのほうがいいんじゃないかな?」 そうしてぼくは付け加えた。
「この人さあ、長くないと思うんだ。 だから楽しませてやってね。」って。
予想通りに翌日、そのおじいちゃんは旅立っていった。
老健と特養を合わせてどれくらいの人を見送っただろう? かなりの数になると思う。
その人たちのことは今でも忘れられない。
さあ3月ももうすぐ終わりだ。 早いもんだねえ。
いつの間にか春分の日が来てしまった。
本当はね、母さんの墓参りをしたいんだ。 でも義父の墓に入ってるからさあ、、、。
義父とは仲が悪かったからねえ ぼく。
それもそのはず。 一緒に住んでいた時、障害基礎年金を根こそぎ使われたんだから。
そのことに祖母がガチ切れして実家に戻ったんだ。
(変だな。)って思ってたよ。 生保世帯なのに豪勢な食事をよくもまあ食べれるなって。
金に疎い人だなって思ったからぼくは母さんの籍から再婚前に抜けたんだ。
トラブるのは分かってた。 予想通りだった。
それを義父は逆恨みしたんだ。
脳梗塞で倒れたままの状態で病院に運ばれ、そのままで退院してデーサービスに通ってきたんだ。
ベッドに寝かされたおじいちゃんを見てぼくはギョッとした。
胡坐をかいて倒れたままだったんだね。 足が動かない。
そのおまけに脈を診ていてさらに驚いた。 脈がほとんど触れない。
(やばいかもな。) そう思っていた所へデー主任がやってきた。
「おじいちゃんにさあマイクロを掛けたいんだけどどう?」 おそらくは固まっている膝への処置だろう。
「それは強過ぎると思うよ。 体力は無いからホッとパックのほうがいいんじゃないかな?」 そうしてぼくは付け加えた。
「この人さあ、長くないと思うんだ。 だから楽しませてやってね。」って。
予想通りに翌日、そのおじいちゃんは旅立っていった。
老健と特養を合わせてどれくらいの人を見送っただろう? かなりの数になると思う。
その人たちのことは今でも忘れられない。
さあ3月ももうすぐ終わりだ。 早いもんだねえ。
いつの間にか春分の日が来てしまった。
本当はね、母さんの墓参りをしたいんだ。 でも義父の墓に入ってるからさあ、、、。
義父とは仲が悪かったからねえ ぼく。
それもそのはず。 一緒に住んでいた時、障害基礎年金を根こそぎ使われたんだから。
そのことに祖母がガチ切れして実家に戻ったんだ。
(変だな。)って思ってたよ。 生保世帯なのに豪勢な食事をよくもまあ食べれるなって。
金に疎い人だなって思ったからぼくは母さんの籍から再婚前に抜けたんだ。
トラブるのは分かってた。 予想通りだった。
それを義父は逆恨みしたんだ。



