浅黄色の恋物語

　さあさあ6日になりました。　仕事始めですよーーー。
老健で働き始めた最初の頃はいろいろと有りました。
おばあちゃんに車椅子ごと突進されたり、指を噛み千切られそうになったり、、、。
ベッドの上でお漏らしをされたり、ベッドでぶっ倒れた人も居ましたねえ。
　お漏らしをされた時にはさすがに力が抜けました。
相手のおばあちゃんは笑ってます。　「先生、お漏らししちゃった。」
　そうすると洗って乾かすまでその布団は使えません。
取り敢えず三つくらいはベッドが置いてあったから助かりましたけど、、、。

　そうそう、隣のベッドでマッサージをしている女の子のお尻を嬉しそうに触っているおじいちゃんも居ましたっけ。
かと思えばベッドに寝ていながら胸を触りに来る人も居たようで、、、。
　でもまあこれはまだまだ優しい方ですねえ。　出張なんかでやってるともっとどぎつい話が有ります。
　特にホテルに入ったりすると大変でした。　男でも、、、。
夜の遅い時間に仕事を頼まれるんですよ。　行ってみるとお客さんは酔っ払ってることだって有ります。
　酔っ払ってるからって断れないんですよね。　んで中に入ります。
個室だからね、嫌な予感だってしますよ。

　ぼくも一度だけ経験しました。　酔っ払っているホモ。
60代なのかな、山登りが好きだっていうおじさんでした。
部屋に入るとエッチなビデオを見てますね。　でも止めろとは言えません。
　そのうちに何を思ったのか「兄ちゃんも気持ちいいことをしようや。」って言って金を渡してきました。
（何だろう？）と気にはなるんだけどお客さんを刺激するわけにはいかない。
　やんわりと断りながら仕事を続けるのですが、おじさんが手を出してきました。
そこで思い切って社長に電話を、、、。　「ホモが居るんですけどどうしたらいいですか？」
　おじさんは驚いてぼくから離れました。　「俺はホモなんかじゃねえぞ。」
でもね、酔っ払った勢いで絡もうとしていたのは事実。　女の子だったらやられていたかも？
　社長からフロントへ話してもらって無期限拒否してもらいました。
　お姉さんでもいろいろと有るそうですね。
　仕事を終えてホテルを出た後、「あいつはサービスが悪い。」ってクレームの電話が、、、。
「きちんとやりましたけど、、、。」って説明するけど相手は噴火するばかり。
（おかしいなあ？）と思ってよくよく聞いてみると、、、。
　「全身やるって言いながら前はやってないじゃないか。」と言うんです。　これには失笑するしかなかった。
何でこうなるんでしょうねえ？　理由は簡単です。
　ホテルにはぼくら以外にも無免許の業者も入っていました。　その仕事ぶりを覗いてみると、、、。
いやいや、おったまげます。　これという技術も持ち合わせていないものだから適当に揉んで後は風俗紛いなことをしていました。
これでは「前も揉んでくれ。」って言いたくなるよなあ。