「徹哉ぁー!遅れんぞー!」





俺がリビングから声をかけると、奥の部屋から声と足音がする。





「わぁーっとるわッ!!!」





ドタバタと朝っぱらから走りまわっている徹哉。





「よぉ徹哉ぁw」





リビングに入ってきた徹哉に弘毅が声をかけた。


徹哉がカバンをドサッと床に置きながら、カバンの中をガサガサ探る。





「あぁッ!おはよッ!」

「なんや?えれぇ慌ててんなぁ(笑)」

「ダチ待たせてんねんッ!」





隼莵に答えて、カバンからやっと携帯と鍵を取り出した。





「親父っ!またバイク借りんで!」

「おー。…つーかないと思ったらお前が鍵持っとったんかい(笑)」





タバコに火をつけながら、徹哉の持っている鍵を横目で見る愁洩。

そこへ、美蘭がお茶を運んで部屋に入ってきた。