The previous night of the world revolution

「いやはや、相変わらず凄い格好だね」

「ルレ公超かっけぇ!」

「うふふ。そうでしょう?」

パーティだからな。決めてきた甲斐があった。

今日も全身黒。リングブレスレットのチャームも増し増し。

メイクも黒で統一した。やっぱり黒が格好良くて良いよなぁ。

それなのに、俺の隣のルルシーは、相変わらずシンプルな格好で、俺をジト目で見ている。

彼は格好良いんだから、飾ればもっと良い感じになるのに。

残念だなぁ。

まぁ、ルルシーがこれ以上格好良くなったら、変な虫がついてしまいかねないから。

ルルシーを独占出来るのは、俺だけで良いのだ。

「よしよし、飲め飲めルレ公。お前は今日の主役だからなー主役」

「そうだよ。ルレイアのお陰で、私達は帝国騎士団を実質配下に置くことに成功したんだからね」

そう。今日は、その記念のパーティなのだ。

あの帝国騎士団を、配下に。

夢のまた夢のような話だが、これが真実なのだ。

「俺だけの功績じゃありませんよ、皆さんの協力あってこそです」

そもそも彼らがいてくれなければ、俺はまず『青薔薇連合会』にさえいなかった。

「全く謙遜しちゃって。ルレ公達がいる限りアリューシャ達は敵なしだなー」

帝国騎士団を攻略してしまえば、向かうところ敵はいないな。

もしまた、愚かにも敵対する者がいたら。

そのときは、俺とルルシーでどうとでもしよう。

彼がいてくれるなら、俺は何でも出来る。何処にでも行ける。

…と、そこに。

「うぉっ!?どうしたシュー公!?」

「おぉ、凄い。綺麗だね」

我らが『青薔薇連合会』の幹部仲間、シュノさんがやって来た。

彼女の今日のファッションは、全て俺のセレクトである。

アイズに綺麗、と言われてシュノさんは嬉しそうであった。

髪をくるくると巻き、上品だが可愛らしいピンクのパーティドレスをまとい。

メイクも、今日は少し派手にしてみた。

パーティだもんな。

シュノさんは飾れば飾るほど綺麗になる素材があるから、コーディネートのし甲斐がある。

「ルレイアにしてもらったの」

「へぇ~。さすがルレイア。良いセンスしてるね」

「そうでしょうそうでしょう」

「アイズ、ルレイアを褒めるな。すぐ調子に乗るから」

天狗になりかけていたところを、ルルシーが冷たく諌める。

ひどーい。ちょっとくらい調子に乗らせてくれ。

でもそんなSなところも好き。

…思えばルルシーと出会ったその瞬間に、俺の人生は決まってしまったのだ。

勿論、そのことに対して何の後悔もない。

俺の人生には、ルルシーがいてくれれば、それで良いのだ。

「うふふ。ルルシー好き~」

「おい、引っ付くな…。お前は俺の前だと途端にキャラが崩壊するな」

そりゃそうだ。だってルルシーの前なんだもの。

そしてルルシーも、俺がくっついても無理に離そうとはしない。諦めてるのか、別に構わないのか。

俺が彼を思っているように。彼もそうであってくれたら良い。

俺は、心からそう思った。