The previous night of the world revolution

「そうそう、その話をしましょうよ。俺達はその為に来たんですから」

俺はわざとにこにこしながら言った。

五番隊のアストラエアや九番隊のユリギウスの睨むような視線を、俺は真正面から見つめ返した。

あぁ、胸がすっとする。

「ここまで大事にして、これからどうするんですか?釈明します?言い訳します?女王は当然クビですよね?誰が次に王になるんですか?帝国騎士団は?」

わくわくと身を乗り出さんばかりに畳み掛けると、それをまたしても、横からルルシーが制した。

「こら、ルレイア。落ち着け。これは帝国騎士団側の問題だ」

「えぇ~?だってどうせ俺達も介入するんだから…」

対岸の火事ほど、野次馬して楽しいこともないのでは?

「そうだとしても、声がかかるまでは黙ってろ」

「…もー。ルルシーのけちんぼ~」

「けちんぼじゃない」

「…仕方ないなぁ。じゃあスマホゲームでもやろう」

俺はポケットからスマホを取り出して、パズルゲームのアプリを開き、それで遊ぶことにした。

ちなみに、同時にここでの会議を全部録音している。

後でこれを、アイズやアリューシャ、シュノさん達と聞き返したら、きっと楽しいだろうなぁ。

こんな面白い漫才を、リアルタイムで聞ける喜びよ。

「…ここまで騒ぎが大きくなった以上、騎士団側としても正式に事情を説明せねばなるまい。全ての帝国民に…」

「…それしかないだろうな。ゼフィランシア卿の秘密についても、全て包み隠さず話した方が良いだろう」

十番隊のアシタリカ、七番隊のフレイソナが言った。

成程、潔いなぁ。

ぽちぽちとスマホをタップしてパズルゲームを楽しんではいるものの、会話はちゃんと耳をそばだてて聞いている。

「だが…王家の秘密を暴露するのは…」

「今更秘密を隠す方が逆効果だ。またばれたらどうすんだよ」

なんとしても王家を庇いたいらしいユリギウスの意見は、アドルファスにばっさりと切り捨てられた。

「俺達はもう選べる立場じゃないんだ。見せられる最大の誠意を見せて、頭を下げるしかないんだよ」

さすが、アドルファスともなると自分の立場というものがしっかり分かっているようで。

糞のオルタンスと蝋人形のルシェがいなくても、アドルファスがいればなんとかなりそうだな。

「これ以上、帝国騎士団の品位を下げる訳にはいかんだろ」

「…やむを得ないな」

アドルファスの意見に、リーヴァも同意した。

彼もよく分かっていることだ。