「わぁぁ、回ってる~。本当に回るのね!ね、ルレイア」
「えぇ、回ってますね」
そういえば俺も初めてなんだよな。回転寿司。
寿司を回すって誰が考えたんだろう。画期的だなぁ。
そのうち、回転ラーメンとか、回転パスタとか、何でも回転するお店が出てくるのではなかろうか。
「凄い!これ、好きなの取って良いの?好きなの取らなくても良いの?」
「えぇ、好きなのを取っても取らなくても良いんですよ」
テンションが上がり過ぎてよく分からない感じになってるな、シュノさん。
「これはなぁに?手を洗うところ?」
「それお茶用ですよ、お茶。熱湯だからそれで手を洗うと恐らく火傷です」
お絞り、箸の横にあるからそれを使ってもらいたい。
「あ、見てルレイア。お寿司じゃないのも回ってるわ!」
「本当だ…」
メニューを見ると、生魚以外にも、ハンバーグや海老天やアボカドなど、これを寿司と呼んでも良いのかと賛否両論ありそうな寿司ネタのオンパレード。
果ては、唐揚げの盛り合わせ、ポテトフライ、ラーメンなど、もう寿司なんて全然関係ないメニューまである。
凄いな…。寿司屋に来てこれ頼む人、寿司食べる気ないだろ。
あ、ファミリー向けか。子供とか、生魚苦手な人が食べるのか。
むしろこういうメニューの多様性が、回転寿司の売りなのかもしれないな。
回らない寿司屋だったら、こんなネタはなかなかないだろうからな。
「デザートも一杯ある…。ルレイア、何食べようかしら。どれが美味しいと思う?」
「そうですね…。とりあえず、回ってるのを一つ二つ、取っていきましょうか」
「勝手に取って良いの?注文してから取るんじゃないの?」
「皆勝手に取ってるように見えますよ?文句言われたら注文しましょう」
来たことがないのだから店のシステムが分からないのは当然。
間違えたら教えてくれるだろう、多分。
そう思って手近にあったサーモンを取ってみるが、誰にも文句は言われなかったので、勝手に取って良さそうだ。
「何で一皿に二貫乗ってるのかしら…」
「一つじゃ物足りないからでしょうかね?」
よく見れば、確かにどの皿にも同じ寿司が二貫ずつ乗っている。
一貫じゃ駄目なのだろうか。よく分からないけど。
「まぁ、俺達二人だから一つずつ食べましょうか。はい」
「ありがとう」
そういえばこのサーモンって、さっきまでずっとレールの上をぐるぐるしてたんだよな?衛生的には大丈夫なんだろうか。
食べる寸前になってそんなことが気になったけど、この程度で痛むなら回転寿司食べに来る人なんていないだろうし。
まぁ良いか。
もく、と食べる。
うん。安い割にはなかなか…なんて生意気なことを考えていると、
目の前のシュノさんが、いきなり暴れ出した。
「えぇ、回ってますね」
そういえば俺も初めてなんだよな。回転寿司。
寿司を回すって誰が考えたんだろう。画期的だなぁ。
そのうち、回転ラーメンとか、回転パスタとか、何でも回転するお店が出てくるのではなかろうか。
「凄い!これ、好きなの取って良いの?好きなの取らなくても良いの?」
「えぇ、好きなのを取っても取らなくても良いんですよ」
テンションが上がり過ぎてよく分からない感じになってるな、シュノさん。
「これはなぁに?手を洗うところ?」
「それお茶用ですよ、お茶。熱湯だからそれで手を洗うと恐らく火傷です」
お絞り、箸の横にあるからそれを使ってもらいたい。
「あ、見てルレイア。お寿司じゃないのも回ってるわ!」
「本当だ…」
メニューを見ると、生魚以外にも、ハンバーグや海老天やアボカドなど、これを寿司と呼んでも良いのかと賛否両論ありそうな寿司ネタのオンパレード。
果ては、唐揚げの盛り合わせ、ポテトフライ、ラーメンなど、もう寿司なんて全然関係ないメニューまである。
凄いな…。寿司屋に来てこれ頼む人、寿司食べる気ないだろ。
あ、ファミリー向けか。子供とか、生魚苦手な人が食べるのか。
むしろこういうメニューの多様性が、回転寿司の売りなのかもしれないな。
回らない寿司屋だったら、こんなネタはなかなかないだろうからな。
「デザートも一杯ある…。ルレイア、何食べようかしら。どれが美味しいと思う?」
「そうですね…。とりあえず、回ってるのを一つ二つ、取っていきましょうか」
「勝手に取って良いの?注文してから取るんじゃないの?」
「皆勝手に取ってるように見えますよ?文句言われたら注文しましょう」
来たことがないのだから店のシステムが分からないのは当然。
間違えたら教えてくれるだろう、多分。
そう思って手近にあったサーモンを取ってみるが、誰にも文句は言われなかったので、勝手に取って良さそうだ。
「何で一皿に二貫乗ってるのかしら…」
「一つじゃ物足りないからでしょうかね?」
よく見れば、確かにどの皿にも同じ寿司が二貫ずつ乗っている。
一貫じゃ駄目なのだろうか。よく分からないけど。
「まぁ、俺達二人だから一つずつ食べましょうか。はい」
「ありがとう」
そういえばこのサーモンって、さっきまでずっとレールの上をぐるぐるしてたんだよな?衛生的には大丈夫なんだろうか。
食べる寸前になってそんなことが気になったけど、この程度で痛むなら回転寿司食べに来る人なんていないだろうし。
まぁ良いか。
もく、と食べる。
うん。安い割にはなかなか…なんて生意気なことを考えていると、
目の前のシュノさんが、いきなり暴れ出した。


