The previous night of the world revolution

「…あなたは…」

「あ…シャリヤさん」

久々に見たシャリヤは、以前見たときよりも少し大人びているように見えた。

と言っても、以前会ったときは、ほんの一時間も一緒にいなかったから。

正直、こんな顔だったかな、と思った。

とはいえ、そんな様子を見せる訳にはいかない。

「お久し振りです、シャリヤさん。俺のこと覚えてます?」

覚えていなきゃわざわざ出向いてくるはずがないのに、俺は白々しくそう尋ねた。

「えぇ、えぇ。覚えてる。覚えているわ。私、あなたに…ずっと会いたかったの。また会いたいって、ずっと思っていたの」

心から嬉しそうに、彼女は言った。

…自覚は全くなかったのだが、昔の俺は、当時から随分「ルレイアフェロモン」なるものを散布して回っていたらしいな。

リーフリルしかり、このシャリヤしかり。

今の俺にとっては、非常に有り難いことである。

「ちょっと、所用あってあなたに会いに来ようと思いまして…。覚えていてくれて嬉しいです」

覚えていなかったらどうしようかと思った。

「覚えてるに決まってるわ。あなたを忘れたことなんてない。…また会えて嬉しいわ」

どうやら、最初の掴みは成功したようだ。

リーフリルのときも思ったが、人との付き合いは大事にするべきだな。

「あのときの、あなたの言葉で…私がどれほど励まされたか。どれほど力になったか…。本当に、感謝しているのよ」

それはそれは。

彼女もリーフリルのように、俺を神格化してくれているようだ。

「時間があるなら、入ってちょうだい。あなたに話したいことがたくさんあるの」

「喜んで。俺も、あなたに話したいことがありますからね」

ここまで、順調に事が進むとは。

一度連れ込んでしまえば、彼女を落とすのは訳ないことだ。