The previous night of the world revolution

俺がこんな命の危機を感じることになった経緯を説明しよう。

昼食の後、俺はシュノさんと一緒に、オーダーメイドの香水店に向かった。

シュノさんも誘ってみたら、行く、とのことだったので。

俺はその店の常連客で、店員とも顔見知りであり。

向こうは俺がマフィアの人間だと知っているから、俺が一緒にいるシュノさんのことも、そちらの人間だと思ったらしく。

至れり尽くせりのVIP待遇であった。

シュノさんは既製品の香水しか買ったことがなかったそうで、オーダーメイドの香水は初めてだったそうだが。

慣れないながらも、自分好みの香水を作ってもらっていた。

シュノさんの好みは、華やかなフローラル系の香りであるそうだ。

俺としてはもっと妖艶な…オリエンタルな香りの方が好きなのだが、シュノさんがそういうものをつけてしまうと、かえって下品になってしまうだろうから、まぁ、これで良かったのかな。

シュノさんはもっと、少女らしい香りの方が引き立つ。

オーダーメイド香水が初めてだったシュノさんは、色んな香りに包まれて、ああでもないこうでもないと、店員さんと意見を交わしながら香水を作るのが、意外に楽しかったらしく。

非常にご満悦であった。良かった。

そんな訳でそれぞれ好きな香水を買って、香水店を後にしたのだが。

そこでシュノさんが、こう言い始めた。

俺に、夕食をご馳走したい、と。

それも、手作りの。

仕事のフォローをしてくれたり、お昼を奢ってもらったり、果ては香水店まで紹介してくれたことに対するお礼であるそうだ。

俺としては、別段ルルシー以外の手料理は特に興味もなかったのだが、シュノさんがいつにも増して意気込んでいるし、折角の好意だ。断る理由はなかった。

シュノさんの手料理、ともなると好奇心もあった。

分かりました、じゃあご馳走してください、と答えて。

そして、今に至る。