The previous night of the world revolution

「ルルシー、次は俺。次は俺ですからね」

「お前な…」

次敵と遭遇したら、今度は俺が言おう。「ここは俺に任せて先に行け!」的なあの台詞を。

「悪いがな。お前の方が戦力になるからそのときは俺が引き付ける。お前はとにかく上に行け」

「そんな、ルルシーまで!皆して俺からMVPの座を…」

「MVPにこだわるな」

「人生に一度くらいはあの格好台詞を…」

「後でいくらでも聞いてやるから、今は真面目にやれ」

ルルシーは全然分かってない。あの台詞を言うには、ちゃんとシチュエーションというものが必要であってな。

などとふざけた話をしながらも、バラバラ襲ってくる『孤塔』の構成員を一人一人撃ち殺しながらの階段ダッシュであった。

そろそろ太股が痛い。

「明日は確実に筋肉痛ですね~。どうします?明日になったら、幹部組全員、湿布臭い、って言われますよ」

「あのな、ルレイア。頼むから真面目に…」

「俺の真面目っていつもこんなんでしょ?」

「…まぁ、確かに…」

敵さんとしては、まさか襲撃者がこんなに軽口を叩きながら襲撃しているとは思っていないだろうな。

人間、いついかなるときでも心に余裕を持つことが大事だ。

でないと酷い目見るよ。かつての俺みたいにね。