しかし。半分ほど階段を上った頃。
敵の拠点にお邪魔しておいて、すんなりと通してはくれない。
『あー、ごめん。数多くて捌ききれねぇわ。下から追ってくる奴は処理するから、上から来る奴は自分等でやってくれ』
敵の数が増えてくると、さすがにアリューシャ一人では倒しきれなかった。
「ここまでありがとうございます。後ろ頼みますね」
『おー。任しとけ。グッドラック』
アリューシャがここまで頑張ってくれたのだから、あとのことは俺達がやろう。
このままでは今回のMVPがアリューシャのみになってしまう。
と、そこに。
「…わらわら来たね」
「来ましたねぇ」
思わず苦笑してしまうほどだ。
階上から、わらわらと武装した敵さんが駆け降りてきた。
出会ってしまったよ。ときめいてしまいそうなシチュエーションだが、今回は遠慮したかった。
「やるか…」
今度こそぶっ殺しまくるかと拳銃を抜きかけたところで、それを制止する人がいた。
「先に行って。ここは私が食い止めるわ」
「シュノさん…そんな」
両手に持った拳銃を華麗に抜くシュノさんは、その場に立ち止まって敵と向かい合った。
「足を止めるな、ルレイア。シュノなら大丈夫だ」
ルルシーは鋭く俺を叱咤した。
彼女一人でこの数を捌けるのかと、俺がそう思ったように誤解したのだろうが。
そうではない。彼女の実力については、俺はよく知っている。
何せ、少し前まで彼女の部下だったのだから。
そうじゃないのだ。俺が気にしたのは。
「そんな、シュノさん。人生で一度は言ってみたい格好良い台詞を…」
「おい、ルレイア。ふざけてる場合じゃないぞ」
「俺も言ってみたかった!」
「はいはい、またの機会にね」
呆れたようにアイズに言われ、俺は正面からの敵を避けるように手すりの上に飛び乗り、そこを駆け上がった。
虚を突かれた敵が振り向く前に、シュノさんの一撃が突き刺さっていた。
彼女なら、安心してこの場を任せられる。
しかし不味いぞ。このままでは今回のMVPは、アリューシャとシュノさんになってしまう。
そろそろ俺も活躍しなければ。
階段を駆け上がりながらそう思ったところに、
『ヘイお三方。なんかその辺めちゃめちゃ人が集まってる。待ち伏せしてるから気ぃつけな』
アリューシャが警告を入れてきた。
お?これは?
「これはいよいよ俺も、あの格好良い台詞を…」
「悪いけど今回は私が言わせてもらうよ。君達は貴重な戦力だからね。上まで温存してもらう」
なんと。
アイズレンシアは背中の格好良いアサルトライフルを両手で持った。
そんな…。俺にはMVPになる資格がないというのか。
「第一私はこれが重くて、上まで走りたくないよ。階段ダッシュ頑張ってね」
「アイズずるくないですか?」
「ふ。MVPは頂きだ」
このままでは本当に俺とルルシーだけ役立たずになってしまうので、何とかこの後、成果をあげなくては。
敵の拠点にお邪魔しておいて、すんなりと通してはくれない。
『あー、ごめん。数多くて捌ききれねぇわ。下から追ってくる奴は処理するから、上から来る奴は自分等でやってくれ』
敵の数が増えてくると、さすがにアリューシャ一人では倒しきれなかった。
「ここまでありがとうございます。後ろ頼みますね」
『おー。任しとけ。グッドラック』
アリューシャがここまで頑張ってくれたのだから、あとのことは俺達がやろう。
このままでは今回のMVPがアリューシャのみになってしまう。
と、そこに。
「…わらわら来たね」
「来ましたねぇ」
思わず苦笑してしまうほどだ。
階上から、わらわらと武装した敵さんが駆け降りてきた。
出会ってしまったよ。ときめいてしまいそうなシチュエーションだが、今回は遠慮したかった。
「やるか…」
今度こそぶっ殺しまくるかと拳銃を抜きかけたところで、それを制止する人がいた。
「先に行って。ここは私が食い止めるわ」
「シュノさん…そんな」
両手に持った拳銃を華麗に抜くシュノさんは、その場に立ち止まって敵と向かい合った。
「足を止めるな、ルレイア。シュノなら大丈夫だ」
ルルシーは鋭く俺を叱咤した。
彼女一人でこの数を捌けるのかと、俺がそう思ったように誤解したのだろうが。
そうではない。彼女の実力については、俺はよく知っている。
何せ、少し前まで彼女の部下だったのだから。
そうじゃないのだ。俺が気にしたのは。
「そんな、シュノさん。人生で一度は言ってみたい格好良い台詞を…」
「おい、ルレイア。ふざけてる場合じゃないぞ」
「俺も言ってみたかった!」
「はいはい、またの機会にね」
呆れたようにアイズに言われ、俺は正面からの敵を避けるように手すりの上に飛び乗り、そこを駆け上がった。
虚を突かれた敵が振り向く前に、シュノさんの一撃が突き刺さっていた。
彼女なら、安心してこの場を任せられる。
しかし不味いぞ。このままでは今回のMVPは、アリューシャとシュノさんになってしまう。
そろそろ俺も活躍しなければ。
階段を駆け上がりながらそう思ったところに、
『ヘイお三方。なんかその辺めちゃめちゃ人が集まってる。待ち伏せしてるから気ぃつけな』
アリューシャが警告を入れてきた。
お?これは?
「これはいよいよ俺も、あの格好良い台詞を…」
「悪いけど今回は私が言わせてもらうよ。君達は貴重な戦力だからね。上まで温存してもらう」
なんと。
アイズレンシアは背中の格好良いアサルトライフルを両手で持った。
そんな…。俺にはMVPになる資格がないというのか。
「第一私はこれが重くて、上まで走りたくないよ。階段ダッシュ頑張ってね」
「アイズずるくないですか?」
「ふ。MVPは頂きだ」
このままでは本当に俺とルルシーだけ役立たずになってしまうので、何とかこの後、成果をあげなくては。


