「あ、これうまー。チョコ味美味いよ。アイ公」
「私はバニラ派だね。ルルシーは?」
「どっちでも良い」
「俺的にはバニラですかね。シュノさんは?」
「私はストロベリー」
意見が分かれてしまったな。
「うふふ、美味しいでしょう?この間お土産にもらってね、美味しかったからあなた達にも食べさせてあげたくて、買い直したの」
アシュトーリアさんは優雅な微笑みで、俺達を眺めていた。
一体何の対決をしているかというと、クッキーのフレーバーである。
バニラとチョコとストロベリーの三種類。
じゃあ俺達は今、お茶会でもしているのか。午後のティータイムなのかと言われると、そうではない。
これはティータイムでも何でもなく。
「…アシュトーリアさん。クッキーは良いですから、本題に入りましょう」
「あら、ルルシー。真面目ね…。でも折角買ってきたんだから、もう少しクッキーを楽しまない?」
「…」
この場は、幹部会議。
週に一度開かれる、組織の柱たる幹部達と、首領であるアシュトーリアさんが一堂に会する重要な会議なのである。
重要な会議…のはずなのだが。
如何せんアシュトーリアさんが非常に「緩い」人である為、帝国騎士団のそれのような、厳格さはまるでない。
むしろ優雅なティータイムのようになってしまっている。
アシュトーリアさんとしては、普段は各々の仕事の為に、なかなか集まれない可愛い子供達と顔を合わせることが出来る場であるから。
ついつい、仕事の話は後回しにして、まずはこの時間を楽しみたいらしかった。
アシュトーリアさんらしい。
そんな訳で、今日もティータイムから入る会議である。
けれども真面目なルルシーは、この時間をどうにも省きたいらしく。
「…アシュトーリアさん、そろそろ」
「うーん…。仕方ないわねぇ」
ルルシーに急かされて、アシュトーリアさんは渋々、ティーカップをソーサーに置いた。
ようやく、本題が始まるらしい。
「私はバニラ派だね。ルルシーは?」
「どっちでも良い」
「俺的にはバニラですかね。シュノさんは?」
「私はストロベリー」
意見が分かれてしまったな。
「うふふ、美味しいでしょう?この間お土産にもらってね、美味しかったからあなた達にも食べさせてあげたくて、買い直したの」
アシュトーリアさんは優雅な微笑みで、俺達を眺めていた。
一体何の対決をしているかというと、クッキーのフレーバーである。
バニラとチョコとストロベリーの三種類。
じゃあ俺達は今、お茶会でもしているのか。午後のティータイムなのかと言われると、そうではない。
これはティータイムでも何でもなく。
「…アシュトーリアさん。クッキーは良いですから、本題に入りましょう」
「あら、ルルシー。真面目ね…。でも折角買ってきたんだから、もう少しクッキーを楽しまない?」
「…」
この場は、幹部会議。
週に一度開かれる、組織の柱たる幹部達と、首領であるアシュトーリアさんが一堂に会する重要な会議なのである。
重要な会議…のはずなのだが。
如何せんアシュトーリアさんが非常に「緩い」人である為、帝国騎士団のそれのような、厳格さはまるでない。
むしろ優雅なティータイムのようになってしまっている。
アシュトーリアさんとしては、普段は各々の仕事の為に、なかなか集まれない可愛い子供達と顔を合わせることが出来る場であるから。
ついつい、仕事の話は後回しにして、まずはこの時間を楽しみたいらしかった。
アシュトーリアさんらしい。
そんな訳で、今日もティータイムから入る会議である。
けれども真面目なルルシーは、この時間をどうにも省きたいらしく。
「…アシュトーリアさん、そろそろ」
「うーん…。仕方ないわねぇ」
ルルシーに急かされて、アシュトーリアさんは渋々、ティーカップをソーサーに置いた。
ようやく、本題が始まるらしい。


