The previous night of the world revolution

そんな訳で、数日後。




「…シュノさん、ちょっと」

「…何?」

その日、我が上司は赤と青の縞模様が一面にプリントされた、床屋のサインポールじみた絶妙にダサいワンピースをまとっていた。

今日でこのダサい格好ともおさらばだと、俺は彼女を呼び止めた。

「ちょっと来てください。そしてこれを着てください」

「…?」

俺は、先日買ってきたばかりの女性ものの洋服一式が入った紙袋を、彼女に渡した。

「…何で、服?」

「あなたに似合いそうだなと思って。別に悪意はないですよ。下心があるだけで。点数稼ぎ以外の何物でもないつもりですから、気にせず着てください」

別に俺は、点数稼ぎをするつもりはなかった。

ただ単純に、親切心のつもりだった。

でも、俺を信用していない彼女には、誠意からの行動だと言っても信じないだろうから。

いっそ点数稼ぎということにしておけば良い。安心して着られるというものだ。

「…点数稼ぎって…」

「別に稼げなくても良いですけど。とにかく着てみてくださいよ。きっと似合いますよ」

「…」

シュノさんは、じっ…と紙袋の中を睨むように見つめ。

紙袋を持ったまま、無言で別室に閉じ籠った。

そして再び出てきたとき、彼女はすっかり変わっていた。