The previous night of the world revolution

その翌日。俺は初めて、上司と対面した。

「…もう聞いてるかもしれないけど。シュノ・ルヴァーシュ。宜しく」

「…どうも」

驚いた。

心底驚いた。

何にかと言うと、その人が女性であること。

そして、もう一つ。

…うん。突っ込みたいけど突っ込むに突っ込めない。

上司だし。

「あなた、名前は?」

「あぁ、これは失礼…。ルレイア・ティシェリーです」

上司で、しかも女性に先に名のらせてしまうとは。不覚。

つい、そこに目が行ってしまった。

よし。気にしないようにしよう。

「ルレイアね。アシュトーリアさんにあなたのこと頼まれたの。必要なこと教えてあげてって」

「はい…」

「あなたの経歴は聞いた。悪いけど、私はあなたを信用しない。元帝国騎士団の人間を組織に入れるなんて…」

「…はい…」

「…さっきから何見てるのよっ!?」

「あ、ごめんなさい…」

気にしないようにしようと思ったんだけど。

やっぱり駄目だった。

そもそも目の前にいるのに、気にしないようにってのも無理だよなぁ。

仕方ないので、もう突っ込むことにする。

「…あの、大変失礼なんですけど」

「…何よ」

「その…髪の毛、は…かまいたちにでも遭ったんですか?」

出来るだけ言葉を選びながら指摘したつもりだったのだが。

シュノさんは、ぼぼぼぼ、と顔を赤くした。