The previous night of the world revolution

入学してからの一年間、姉に裏切られてから三年間。計四年間、俺は帝国騎士官学校で過ごした。

筆舌に尽くしがたい、地獄のような日々だった。

いじめは相変わらずなくなっていなかったし、教官からの扱きも変わらず。クラスメイトの集団無視も、今ではすっかり当たり前。

状況が悪くなることはあっても、良くなることは全くなかった。

心を空っぽにしたせいで、俺はロボットにでもなったかのようだった。

あの頃の俺は、本当にロボットだった。

何を言われても動じない、傷つかない。ただ人に言われたことを忠実にこなす、そんなロボット。

余計なことを考えないせいで、勉強にもそれなりに集中出来た為、成績はそれなりに良くなっていた。

よくもまぁあのどん尻から這い上がったものだ。

成績がみるみる上がったお陰で、姉は喜んでくれたが。

俺は何も嬉しくない。その成績を上げる為に、俺は人として大切な物をゴミ箱に捨ててしまったのだから、嬉しいはずがなかった。

姉からの信頼は回復し、成績も遜色ないものだったけど、でも…俺の心は空っぽだった。

時に死んでしまいたいと思うことすらあった。

窓から飛び降りてしまおうかと、何度考えたことか。

そんなことを俺がすれば、学校は困るだろうな。

俺をいじめていたシューレン達も、きっと退学処分にされるんだろう。

そう思うと胸がスッとした。俺が命を捨てれば、さぞや愉快な復讐が出来るだろうと思った。

でも、それはしなかった。

何故か。自分でも理由はよく分からない。

分からないけど…多分、まだ希望を持っていたのだ。

まだ輝かしい未来が自分に、待っているのではないかと。

そんな淡くて、切ない希望を…抱いていたのだ。

まぁ、その後俺の身に起きたことを考えたら、あのとき三階から飛び降りていた方が、幸せだったんじゃないかと思うが。

当時の俺に、そんなことは出来なかった。

だから、生きて…苦しみを味わっていた。