The previous night of the world revolution

俺は姉を100%信用していた。

昔から仲が良かったから。俺の一番の理解者で、一番親しい家族だったから。

俺が苦しいときに、しんどいときに助けてくれる人だと思っていた。

…そのときまでは。





「…いじめ、だと?」

「…はい」

自分がいじめられていることを認めるのは辛い。

こんな情けないことが、他にあるだろうか。

しかも大好きな姉の前で。

酷く堕落させられた気分だった。

何て言うだろうな、と…俺は考えた。

腫れ物に触るような態度を取られるのだろうか。それは、嫌だな…。

「…それで、お前は…それを言い訳にするのか」

「…え?」

全く、予想外だった。

そんな風に言われるなんて、思ってもみなかった。

「寝言を聞くつもりはない。やる気がないなら学校なんてやめろ。いつまでも子供扱いをしてもらえると思うな」

…姉の言葉が、ぐさぐさと胸に突き刺さってくるようだった。

いや、姉さん。俺まだ子供ですから。13歳ですから。

子供扱いしてもらわないと困るんですが。

「お前には失望した」

姉はそう吐き捨てて、俺を残して部屋を出ていった。