The previous night of the world revolution

翌日。

アシスファルト帝国新帝王の即位式典、当日である。




会場には多くの賓客が招かれ、高貴で偉そうな人達が一堂に会していた。

ルティス帝国はアシスファルト帝国の大事な友好国である為、壇上に上がって挨拶をしたり、アシスファルトの要人達に祝福を述べたりと、重要な役割がある。

が、それをやるのは主にオルタンスの仕事であって、俺みたいなお子様の出る幕はほぼない。

儀礼的に最低限の挨拶だけして、あとは俺は国賓用の立派な席にじーっと座っているだけである。

…正直、暇。

俺が楽しみなのは、式典の後に来賓客を招いて開かれる、立食パーティーだけ。

砂糖が名産のこの国で、どんなスイーツが俺を待っているかと思うと。

胸が踊るよね。

そんな訳で、偉い人達のながーいスピーチと、何の意味があるのかよく分からない儀式を、俺は心ここにあらずの状態で、形だけはにこやかに、大人しく見聞きしていた。