The previous night of the world revolution

アシスファルト帝国の屈強そうなお兄さんが護衛としてついてきてくれると言うので、街を案内してもらうことにした。

主にはお土産を買う為である。

自分用と、あと姉さんと、ウィルヘルミナさんにも。

一応隊長連の皆様にも買っておこうか。物で懐柔出来る人間達ではないが、ないよりはあった方が良い。

ということで、砂糖菓子を中心にあれこれお土産を買って、更に甘い匂いに惹かれるままにスイーツを食べ歩き。

サーティツーで三段重ねのアイスクリームを心行くまで堪能してから。

その帰りに、俺は宝石店に立ち寄った。

姉さんへのお土産の為である。

だってほら、姉さん、スイーツ要らないとか言うし。

アシスファルト帝国は宝石も名産なので、お土産にはうってつけである。

生憎お金に困る生活はしていないし、姉さんは近々、誕生日だから。

ちょっと良いものを買おう。

年上の女性にプレゼントするんですが、どんなのが良いですかね~、と店員さんと相談しながら、赤い石の嵌まったネックレスを選んだ。

ちなみにアシスファルト帝国の公用語はルティス語ではないのだが、教養として隣国の公用語は生活に困らないくらいには習得しているので、現地の言葉を使われても会話に困ることはない。

英才教育万歳である。

「…あ」

ネックレスをラッピングしてもらっている間、俺はアクセサリーが並んだショーケースを眺めていた。

その中に、一つ…目を惹かれるものがあった。

…お土産、買うくらいは良いよね。