The previous night of the world revolution

翌朝。

「…何で一番早くに寝た奴が一番起きるの遅いんだ?」

「…ひとまず、落ちなかったことを喜ぼう」

「かろうじて落ちてないだけで、落ちかけてるじゃないか」

朝。自然に目覚めた二人が見つけたとき、俺はクッションの堤防をほとんど壊して、半分くらい身体が落ちかけたまま、熟睡していた。

「起こした方が良いのか?」

「問題はどうやって起こすか、だが…」

アドルファスは徐に、ベッドサイドの目覚まし時計を弄った。

途端に、部屋中に鳴り出す電子音。

しかし。

「…zzz…」

「…物ともせず寝てるな」

「馬鹿じゃねぇのこいつ…」

残念ながら、目覚まし時計くらいじゃ俺は起きない。複数仕掛けたら起きるんじゃないかと、昔ルルシーが四つくらい目覚まし時計を総動員させたけど、それでも駄目だった。

それどころか。

「…あ、落ちた」

とうとうクッションの堤防を完全破壊して、ずるっ、と俺は床に落ちた。

それでも起きない。

「…もう一生寝かせとけ」

「ルシェに起こし方を聞いておくべきだったな…」

姉さんに起こし方を聞いてなくて良かった。姉さん式の俺の起こし方は、恐ろしく乱暴だからな。

「どうやって起こすべきだろうか…」

「放っとけよ、もう。相手にするのが馬鹿馬鹿しい」

「だが、今朝はフレンチトーストがどうとか言ってただろう?放っておくのは気の毒…」

と、オルタンスが言いかけたとき。

「…ん?」

ぱち、と俺は目を開けた。