The previous night of the world revolution

…深夜。

俺はぐっすり眠っていたので、知るよしもないが。

俺がぐーすか寝てるのを見て、俺を起こさないように、二人も日付が変わる前に眠ることにしたらしい。

例え二人が動会を始めても起きない自信があるので、別に好きにしてもらって良いのだけど。

部屋の電気を消して、30分ほどたった頃。

室内に、ごてん、という異音が響いた。

何かと言うと、

「…」

「…」

「…何やってんのそいつ?」

「…落ちたな」

俺が、ベッドから落下した音である。

その異音のせいで二人は、寝付きかけていたところを起こされてしまった。

「何で落ちるんだ…。ってか何でそのまま寝続けてるんだ?」

「ベッドから墜落したくらいじゃ起きないんだな」

寝ることに関しては帝国騎士団一という自負がある俺。ベッドから落ちたくらいでは起きない。

落下したまま、そのまま眠っていた。

「どうする?これ」

「…このままだと風邪を引くな」

オルタンスは立ち上がって、床に転がった俺をお姫様抱っこして、ベッドの上に戻してくれた。

優しい。

「はぁ。とんだお子様だ…」

アドルファスが溜め息をついて、再び眠ろうとした二人。


…だが。


およそ30分後。

再び室内に、ごてん、という異音。

「…」

「…」

「…馬鹿なのか?こいつ」

「寝相が悪いな」

言うまでもなく、俺の落下音である。

しかもそのまま寝続ける。

再びオルタンスが戻してくれて、事なきを得た。

しかし、二度あることは三度あるもので。

30分後、またしても俺はベッドから落下した。

「…もう放っとけ。寝ようとしたところを起こしやがって。何の嫌がらせだこのうさぎ野郎」

「放っておいたら風邪を引くぞ」

「じゃあ床で毛布かけて寝させとけ。落ちる度に戻してたら、俺達が寝られん」

「…」

オルタンスは、床に転がった俺をじっと見つめた

「あるいは、ベッドに縛り付けてやれ。面倒臭いしうるさい。やってられるか」

アドルファスは、どうしてこう野蛮なのか。

俺が落ちるのが悪いのだが。

「…アドルファス。少し手伝ってくれ」

「あ?」

「ベッドを替える」

オルタンスは自分のベッドをアドルファスと壁際に寄せて、そこに俺を寝かせ。

自分は、俺が寝ていた真ん中のベッドに横になった。

「壁際に寝てたら落ちないだろう」

「壁じゃない側に落ちるんじゃないか?」

「それをさせない為に」

オルタンスは俺が落っこちない用に、ソファーの上のクッションをいくつか持ってきて、壁際の反対側に並べて「返し」にした。

「これで駄目だったら…心苦しいが、縛ろう」

「…」

そんな、夜の騒動であった。