The previous night of the world revolution

部屋に戻ってから。

ここで一つ、ふとした疑問が頭に浮かんだ。

…これ、お風呂入る順番って、どうするの?

ここはあれなのか?年功序列…?ということは俺、最後?

別に最後でも良いけど…。

「お風呂入る順番って、あれですか。年功序列ですか?」

「俺は特に気にしないから、入りたければ先に入っても良いぞ」

と、オルタンス。

彼はそう言うだろうと思った。

「じゃあアドルファス殿、先に行きます?」

「あ?俺は後で良いから、行きたきゃ先に行けよ」

あ、なんか譲ってくれるっぽい。

図らずも一番風呂だぞ。

「…ちなみに入浴剤何が良いですか?色々持ってきてるんですが」

「はぁ?何で入浴剤なんて持ってきてんだよ」

「え?だって俺、普段から入浴剤…入れてますし」

ただのお湯に浸かってるだけじゃ、なんか茹でられてる気分にならない?

「ハニーミルクの香りと…あ、こっちはストロベリー。オレンジママレードの香りなんてのもありますが」

「…女子かよ…」

「多数決で決めましょうか」

今日の気分だと…俺は、ロイヤルミルクティーの香り、だな。

「俺はどうせシャワーだから、入浴剤は要らねぇよ」

「えぇーっ!何でシャワー?」

「湯船に浸かるのが面倒くせぇわ」

この人、やっぱり人外生物なんだな。

「オルタンス殿は?」

「…俺も基本的にはシャワーだけだな」

どうやらまともな人間なのは俺だけのようだ。

「入りましょうよ~…。今日はロイヤルミルクティーの香りにしますから」

「甘ったるっ…。俺は遠慮しとく」

「いや、俺お湯抜かずに出てきますから。是非二人共堪能してください」

「余計なお世話だ」

アドルファスは色々言ってるが、俺はやると言ったらやるぞ。

この二人、ロイヤルミルクティーの香りがどれほどロマンティックな気持ちになれるか、知らないのだ。

一回入ったら虜になるぞ。ついうっかり飲みたくなるくらい良い匂いだからな。

「それじゃ一番風呂と一番ロイヤルミルクティーは頂きます」

「…」

今日もロイヤルミルクティーの湯は、最高に良い匂いであった。