The previous night of the world revolution

その日の夕食は、ホテルのレストランで済ませた。

「…はぁ~…。幸せ~…」

「…おい、良いのか?こいつ、普通に旅行楽しんでるぞ」

「…まぁ、良いんじゃないのか?」

飛行機でろくに何も食べられなかったからな。

久々に心行くまで食べることが出来たし、しかもデザート。

デザートがこれまた、もう何とも言えない。

砂糖が名産なだけあって、最高に甘くて美味しい砂糖菓子であった。

生きてて良かった。

男二人がワインの蘊蓄を聞きながら食べている間に、俺は美味しい砂糖菓子に夢中であった。

俺はお酒は飲まないし。

しかも聞くところによると、朝食には砂糖をまぶしたフレンチトーストが出るらしい。この国はあれか。俺を砂糖で殺す気なのか。

明日の朝が待ちきれません。

るんるんと雲の上を歩くような足取りの俺を見て、アドルファスはドン引きだったが。

オルタンスは、飛行機酔いが治って良かった、と言ったきり無表情であった。