散々はしゃいだ後、辿り着いた帝都の最高級ホテル。の、最上階スイートルーム。
そこが、今回の旅で我々が宿泊する部屋であった。
…そう、我々が。
「何が楽しくて男三人で寝なきゃならないんだか」
アドルファスは溜め息をつきながら、ふかふかのベッドに腰を下ろした。
「警備の問題があるからな。それに、広さも充分だ」
と、淡々と返すオルタンス。
そう。これが我々、三人一部屋なのである。
こういうの何て言うの?トリプルルーム?
ベッドは一応三つあるので、一人だけソファベッドということはないが。
式典にはルティス帝国だけでなく、諸外国からVIP達が来訪するし。
従って、式典会場にも多くの警備が必要だ。
ホテルの部屋を人数の分だけ用意するとなると、それだけ警備を増やさねばならなくなるし…。
あとはまぁ、経費削減ですね。
「俺としては…三人一部屋で良かったですけどね」
「何で?」
「一人だと、ほら。お化けとか出たら怖いじゃないですか」
「…」
旅行先のホテル、あるある。
お化け出ないか、一瞬心配になる。
「出る訳ねーだろ、そんなもん…」
アドルファスは馬鹿にしたように言ったが。
「よくあるじゃないですか。実は昔このホテルで火事があって、逃げ遅れた宿泊客が焼け死んで、今も夜になると部屋のドアをどんどん叩く音がして、それ実は内側から…みたいなオチで終わる怪談話」
「このホテル、完成したのは一昨年だぞ」
「ホテルになる前は火葬場だったとか!」
「ホテルになる前、ここはショッピングセンターだったらしいぞ」
「…じゃあお化けは大丈夫そうですね」
「大丈夫に決まってるだろ。小学生かお前」
まぁ、お化けの心配がないなら安心して眠れるだろう。
とはいえ、まだ油断は出来ない。
そこの壁にかけてある立派な風景画だって、夜中に見たら不気味に見えるものなのだから。
ここが洋式のホテルで良かった。これが和式の旅館なら、漏れなく掛け軸の裏を捲らなきゃならないところだった。
…その後半日かけて、一行は明後日の式典に向けて、最終調整に取り掛かった。
そこが、今回の旅で我々が宿泊する部屋であった。
…そう、我々が。
「何が楽しくて男三人で寝なきゃならないんだか」
アドルファスは溜め息をつきながら、ふかふかのベッドに腰を下ろした。
「警備の問題があるからな。それに、広さも充分だ」
と、淡々と返すオルタンス。
そう。これが我々、三人一部屋なのである。
こういうの何て言うの?トリプルルーム?
ベッドは一応三つあるので、一人だけソファベッドということはないが。
式典にはルティス帝国だけでなく、諸外国からVIP達が来訪するし。
従って、式典会場にも多くの警備が必要だ。
ホテルの部屋を人数の分だけ用意するとなると、それだけ警備を増やさねばならなくなるし…。
あとはまぁ、経費削減ですね。
「俺としては…三人一部屋で良かったですけどね」
「何で?」
「一人だと、ほら。お化けとか出たら怖いじゃないですか」
「…」
旅行先のホテル、あるある。
お化け出ないか、一瞬心配になる。
「出る訳ねーだろ、そんなもん…」
アドルファスは馬鹿にしたように言ったが。
「よくあるじゃないですか。実は昔このホテルで火事があって、逃げ遅れた宿泊客が焼け死んで、今も夜になると部屋のドアをどんどん叩く音がして、それ実は内側から…みたいなオチで終わる怪談話」
「このホテル、完成したのは一昨年だぞ」
「ホテルになる前は火葬場だったとか!」
「ホテルになる前、ここはショッピングセンターだったらしいぞ」
「…じゃあお化けは大丈夫そうですね」
「大丈夫に決まってるだろ。小学生かお前」
まぁ、お化けの心配がないなら安心して眠れるだろう。
とはいえ、まだ油断は出来ない。
そこの壁にかけてある立派な風景画だって、夜中に見たら不気味に見えるものなのだから。
ここが洋式のホテルで良かった。これが和式の旅館なら、漏れなく掛け軸の裏を捲らなきゃならないところだった。
…その後半日かけて、一行は明後日の式典に向けて、最終調整に取り掛かった。


