The previous night of the world revolution

「…ん…」

目を覚ますと、機内はまだ薄暗かった。

いつの間にか、寝てしまっていたらしい。

毛布を払い除けて、ぐっ…と伸びをする。今何時だろう。夜明けには着くと思うが。

寝て起きたら、少しは気分がすっきりしていた。まだちょっと気持ち悪いけど、このくらいなら耐えられる。

横を見ると、オルタンスはアイマスク装備で眠っているようだった。なんとも隙がない。

更に隣のアドルファスも、散々映画を観ていたが、今は眠っていた。

二人共、寝れるときに寝ておく主義の人だからなぁ。

男二人の寝顔なんて見てても面白くないので、俺はこそっと客室乗務員を呼んで、お水を一杯もらった。

冷たい水を飲み干して、ぼんやりと考える。

…なんか、夢を見ていた気がするなぁ。

どんな夢か、よく覚えてないけど…。温かい夢だった。それは確かだ。

ということは、ルキハ…ルルシーが出てきたんだろう。俺の心を温かく出来る人は、彼ぐらいだ。

…今、どうしてるんだろうな。

本職に戻って、生き生きと暮らしているだろうか。

出来ることなら、会いたいなぁ…。

お互いに何のしがらみもなくなれば、また会える日が来るのだろうか?

例え騙されていたのだとしても。利用されているだけだったのだとしても。

たった数年だけの付き合いに過ぎないのだとしても。

それでも俺の生涯において親友と呼べる人間は、今のところ彼だけだ。

彼の方も、少しくらい、俺に会いたいと思ってくれているだろうか?

…そうだったら良いなぁ。

そうだったら良いなと思いながら、俺は幸せな夢の続きを見る為に、再び目を閉じた。

でも残念ながら、その後俺が見た夢は、忙しくお仕事をしている夢だった。