The previous night of the world revolution

ーーーーーー昔の、夢を見た。






あれはいつの頃だったか。お互いに帝国騎士官学校の制服を着ていたから、その頃のことなのだろう。

「…なぁ、ルシファー」

「はい?」

学生寮の俺の部屋を訪ねてきた彼は、不意にそう切り出した。

「お前は、何で俺と仲良くしてるんだ?」

「…何でって…」

俺には、彼と違って…彼と仲良くする必要はなかったはずだ。

彼は俺の立場を知っていたから、それは都合が良い、という理由で俺に近づいてきた。

別にそれが悪いとは言わないけれど。

じゃあ俺は、何で彼と仲良くしていたのか。

それは、必要に迫られたからではない。

彼が仲良くしようとするから、嫌々それに応えた訳でもない。

そうじゃなくて、俺はただ。

「…あなたの隣が、俺は一番居心地が良いんですよ」

「…」

彼にとってもそうであったら良いと、俺は思った。

実際どうだったのだろう。今となってはもう聞いてみることも出来ない。

「…お前は、俺が…本当は」

「うん?」

「本当は、お前の敵だったとしたら…。それでも、お前は俺の隣が居心地が良いと言うか?」

…さぁ。それは、実際そうなってみないと分からないけど。

「…どう転んだって、あなたは敵にはなりませんよ」

例えお互いの立場が、正反対に分かれたとしても。

「別に騙されてても、あなたなら良いです」

だってあなたは、俺の救世主だから。

俺を地獄から救い出してくれた糸だから。




…あぁ、そっか。

だから俺は、彼が本当は敵なんだと知っても、少しも憎む気になれなくて…。

…それでも、彼の隣に居たことを後悔なんて、一瞬たりとも出来ないのだ。