The previous night of the world revolution

「お前…帝国騎士団四番隊隊長ともあろう者が、菓子に釣られるな」

「仕方ないじゃないですか。人間なんだから」

欲に釣られるのは人間の性。

大体嫌がったってお仕事はお仕事なんだから、折角なら嫌々行くよりは楽しみを見つけた方が得というものだろう。

「あ、そうだ。姉さんにもお土産買ってきますね。何のお菓子が良いですか?」

「お前な。遊びに行くんじゃないんだぞ」

とか言うけど、姉さん、自分が出張するときは必ず何かしらお土産買ってきてくれるじゃないか。

「それと、菓子は要らん」

「えぇぇ…」

だって砂糖が名産なんだよ?他に何を…あ、宝石とか?

まぁ、お土産は追い追い考えるとしよう。

「そんなことより、真面目に職務に取り組め。オルタンス殿やアドルファス殿に迷惑を掛けるなよ」

「そんなに念を押さなくても、大丈夫ですって…」

「お前はいつも頭のネジが三本くらい抜けてるから、心配で仕方ない」

抜け過ぎだろ。

せめて一本。いや二本くらいで。

そんな調子で、しばらく姉さんのもとでうだうだしてから(文句は言いつつも帰れとは言わないのが姉さんらしい)。

それじゃお邪魔しましたー、と俺は自分の部屋に帰った。