The previous night of the world revolution

使用人さんに飲み物を持ってきてもらってから(俺だけコーヒーの代わりに紅茶だった)。

「…さて、早速本題だが」

「はい…」

「…」

「…?」

何故黙る?

オルタンスは無言で、じっ…と俺の手元を見ていた。

え、何で見る…?

「…お前、砂糖どんだけ入れるんだ」

黙っているオルタンスの代わりに、アドルファスが俺に尋ねてきた。

へ?砂糖?

シュガーポットに入った角砂糖を、俺は三つくらいぽんぽん入れたのだが。

更にこの上に、ミルクをたっぷり入れようと思っていたのだが。

それが普通だと思っていたのだが。

「甘過ぎるだろ」

「え?だってこうしないと渋くて飲めないでしょう…?」

「…」

「…砂糖、要ります?」

二人も砂糖欲しかったのかなぁと、シュガーポットを差し出したが。

「…俺は砂糖は入れないんだが」

「俺も今日は要らねぇわ。甘いものを飲む気になれない」

この二人、もしかして人間じゃないのかもしれない。

俺は人間なので、遠慮なく砂糖もミルクも入れさせてもらう。

「…さて、それはさておき。改めて本題に入る」

最初からそうしてくれ。

「端的に言うと…ここにいるメンバーで、来月、アシスファルト帝国を訪問しようと思っている」

アドルファスは、少し眉を動かしただけだが。

俺は、危うく紅茶を噴き出すところであった。