The previous night of the world revolution

…結局。

意を決して、勇気を振り絞って相談に行ったのは、全部無駄になった。

寮長も寮母もいじめを認めなかったし、その後話しに行った教官に関しては、そもそも話すらさせてくれなかった。

自分の担当に言え、と。

およそ考え得る学校側の人間は手当たり次第に相談しようとしたが、誰も相手にはしなかった。

学生の相談を聞くのが仕事であるはずのカウンセラーに相談しても、やはり無駄だった。

カウンセラーに言わせれば、俺は物事を悪く捉え過ぎ、なのだそうだ。

つまりは、全部俺の被害妄想。

その一言で、あっさりと片付けられてしまった。

学校側としても、いじめがあるなんて事実は認めたくないのだろう。

ただでさえ、騎士官学校はその時代錯誤な古めかしい制度を問題視され、一部の人間に批判されているというのに。

そこでいじめの事実なんて発覚しようものなら、ほら見たことか、と更なる批判を受けるのは目に見えている。

学校は、古い制度を変えたくないのだ。

それが騎士官学校の、アイデンティティに等しいのだから。

それにしても、そんな下らない学校の見栄に巻き込まれる俺は、堪ったものではなかった。

しかも最悪なことに、俺が色んな人間に相談したことを、ルームメイトに知られ。

チクったと責められ、余計酷い目に遭わされた。

ここが正義を教える場所だなんて、笑える話じゃないか。

これが正義と言うのなら、俺は正義なんて信じない。

ぼこぼこに殴られながら、そんなことを考えた。

つまり、逃げ出す術はないとうことだ。

俺は卒業するまでここで、地獄のような苦しみを味わい続けるしかない。