「あなたに不利なようには、しませんから。ちゃんと公平に、真実を皆に伝えますから」
俺は、リーフリルさんのすぐ隣に歩み寄って、そう言った。
彼女ももう、俺が近寄ることを拒否したりはしなかった。
「そろそろ疲れたでしょう?もう外に出ましょう。大丈夫。あとは俺に任せてください。あともう数日もしたら、何もかも上手く行ってますから。あのときは大変だったなぁって、思い出に出来る日が来ますから」
「…本当に?約束してくれる?」
「えぇ、必ず。もし嘘だったら例の噂を流してください」
帝国騎士団四番隊隊長は童貞です、っていう傷つく感じのあれ。あれを流してくれて構わない。
いや、本当にやられたらめちゃくちゃ悲しむけど。
「だからもう、それ捨てましょう?手錠かけたりもしませんから」
「…」
「大丈夫ですよ。ちゃんと助けてくださいってメッセージを、誰かに伝えることが出来たんだから」
だから、そのメッセージを受け取った、俺が。
「俺が、あなたを助けます」
リーフリルさんを安心させるように、俺は出来る限りの笑顔で言った。
リーフリルさんは大粒の涙を溢しながら、それでも…胸に重そうに抱えていた爆薬と、その起爆スイッチを、床に置いた。
「そう。それで良い。あなたは正しいことをしたんです」
正しいことだ。彼女は本当に勇気のあることをした。
…俺が、出来なかったことをした。
「じゃあ、行きましょうか」
手を差し伸べようとして、しかし女の子にとって三~四歳も年上の男なんておっさんも同然かと思って、おっさんと手は繋ぎたくないかと引っ込めようとしたが。
その前に、リーフリルさんが俺の手を握った。
…あ、大丈夫そうだ。
「…いざとなったら私を殺せるように、本当はこっそり拳銃とか持ってるの?」
俺が帯刀していないのを見て、リーフリルさんはそう聞いたが。
「いや、本当に何も持ってないんですよ、俺。全部外の人に預けてきちゃったので、後で返してもらおう」
ちょっと焦ったように答えると、リーフリルさんはくすくすと楽しそうに笑った。
良かった。ちゃんと笑えるんだ。
「じゃあ行きましょう」
ふらつくリーフリルさんの身体を支えてあげながら、俺は体育館倉庫の扉を開けた。
俺は、リーフリルさんのすぐ隣に歩み寄って、そう言った。
彼女ももう、俺が近寄ることを拒否したりはしなかった。
「そろそろ疲れたでしょう?もう外に出ましょう。大丈夫。あとは俺に任せてください。あともう数日もしたら、何もかも上手く行ってますから。あのときは大変だったなぁって、思い出に出来る日が来ますから」
「…本当に?約束してくれる?」
「えぇ、必ず。もし嘘だったら例の噂を流してください」
帝国騎士団四番隊隊長は童貞です、っていう傷つく感じのあれ。あれを流してくれて構わない。
いや、本当にやられたらめちゃくちゃ悲しむけど。
「だからもう、それ捨てましょう?手錠かけたりもしませんから」
「…」
「大丈夫ですよ。ちゃんと助けてくださいってメッセージを、誰かに伝えることが出来たんだから」
だから、そのメッセージを受け取った、俺が。
「俺が、あなたを助けます」
リーフリルさんを安心させるように、俺は出来る限りの笑顔で言った。
リーフリルさんは大粒の涙を溢しながら、それでも…胸に重そうに抱えていた爆薬と、その起爆スイッチを、床に置いた。
「そう。それで良い。あなたは正しいことをしたんです」
正しいことだ。彼女は本当に勇気のあることをした。
…俺が、出来なかったことをした。
「じゃあ、行きましょうか」
手を差し伸べようとして、しかし女の子にとって三~四歳も年上の男なんておっさんも同然かと思って、おっさんと手は繋ぎたくないかと引っ込めようとしたが。
その前に、リーフリルさんが俺の手を握った。
…あ、大丈夫そうだ。
「…いざとなったら私を殺せるように、本当はこっそり拳銃とか持ってるの?」
俺が帯刀していないのを見て、リーフリルさんはそう聞いたが。
「いや、本当に何も持ってないんですよ、俺。全部外の人に預けてきちゃったので、後で返してもらおう」
ちょっと焦ったように答えると、リーフリルさんはくすくすと楽しそうに笑った。
良かった。ちゃんと笑えるんだ。
「じゃあ行きましょう」
ふらつくリーフリルさんの身体を支えてあげながら、俺は体育館倉庫の扉を開けた。


