The previous night of the world revolution

…さて、倉庫内では。

リーフリルさんの、涙の告白が続いていた。

「リーフリルさんは、クラスメイトと仲が良くないんですね」

「…」

仲が良くない、というのはだいぶオブラートに包んだ言い方だ。

実際は、仲が良くないどころではないのだろうから。

それでもリーフリルさんは、小さくこくりと頷いた。

「クラスメイトに、何か…嫌なことをされたり、嫌なことを言われたりするんですか?」

「…うん」

そうか。

なんとも、心ないことをする者がいるだな。

「どうしてリーフリルさんがそんなことをされるのか、理由は分かりますか?」

「…多分、私が…クラスで、一番…成績が良かったから」

「成績が?」

「うん。剣術も、座学も…。試験の結果が、貼り出されてたから」

あぁ、成程。

騎士官学校では、未だに試験後に成績結果順位を掲示板に貼り出すという、時代錯誤なシステムが残っている。

「私が一番になったせいで、それまで、ずっと一番だった子が二番になっちゃって…」

「それで逆恨みされて、嫌がらせを?」

「…最初は、それがきっかけだった」

で、それを皮切りに、嫌がらせが始まった、と。

最低なクズ共がいたものだ。

「毎日、毎日嫌なことを言われたりされたりするのが辛くて…しんどくて」

「…うん」

その気持ちは、よく分かる。

…あれ?俺は今、何を考えた?

「いじめるのは数人だけなんだけど、その他の人も見てるだけで、助けてはくれないの」

「…」

下手に関わりたくないから、見て見ぬ振り、か。

いじめられている者にとっては、傍観者はいじめと同じだ。

直接手を下していない分、卑怯だとも言える。

「…そのことを、教官には?」

「…言ったけど、何も変わらなかった」

どうやら騎士官学校の教官というのは、揃いも揃って無能の温床であるらしい。