The previous night of the world revolution

結構俺は、姉に何も言えなかった。

この意気地無しの馬鹿は、一番信頼している人に、自分の危機を伝えられなかったのだ。

後になって俺は、そんな馬鹿な自分を酷く責めたものだが…。実のところ、伝えたところで何の意味もなかったのだ。

それが分かるのは、もう少し先の話。

とにかくその帰省で俺は、姉に何も言えなかった訳だが。

代わりに、他の人間に言おうと覚悟を決めた。