The previous night of the world revolution

とはいえ。

最近の女子学生が何を好きなのか、何が流行っているのか、俺には分からないので。

「リーフリルさんって、何年生なんですか?」

最初にした問いを、もう一度してみることにした。

「…四年生」

彼女はぽつりと答えた。

あ、良かった。答えてくれるようになった。

「四年生かぁ。忙しい時期ですよね」

「…あなたの方が、忙しいんじゃないの?」

「俺ですか?」

「隊長って忙しいんでしょ?どんな仕事してるの」

俺は…そうだな。まぁ、忙しいと言えば忙しいけど。

「色々やってますけど…」

「一番大変なのは何?」

「…ぶっちゃけ週一の隊長会議ですかね?」

あれ、心労溜まるんだよ。本当。

「怒られるの?」

「怒られはしませんけど…。気疲れすると言うか…」

アドルファスに…ちくちく嫌味を言われると言うか…。

「…でも、私みたいに潰れはしないんだから、あなたは強くて良いね」

「…」

「羨ましい…。私もそれだけ、強くなれたら良いのに」

ここで言う彼女の「強い」が、剣術や腕っぷしのことを指しているのではないことは、すぐに分かった。

…俺、強いのかなぁ。

自分では、全く自覚がないのだ。これが。

「…ねぇ、一つ聞いて良い?」

「はい?」

「あなたは帝国騎士団の隊長なんでしょ?なら…『正義』って、どういう意味か分かる?」

…正義。

正義…か。

何だろう。そのことについて…俺も昔、考えたことがあるような気がする。