The previous night of the world revolution

「そんなもんじゃないですか。結局、そんなもんなんですよ。皆から慕われるような人間は滅多にいないんだから」

「…」

「だから、ここで一緒に喋りましょう?はみだし者同士。嫌われ者同士。多分仲良くなれますよ」

まだほとんど何も聞いてないのに、俺は彼女を、はみだし者扱いしているが。

否定しない辺り、自覚はあるのだろう。

そりゃそうだ。人並みに友達がいて、人並みに学生生活楽しんでるなら、こんなことするはずがない。

「リーフリルさんは、きっとこんなこと、したくてしてるんじゃないんでしょう?」

「…」

「何かに追い詰められて、必要に迫られてやってるんだ。なのに誰も、それを分かっちゃいない。誰もちゃんと聞いてあげようとしない。怒るのは当然ですよ。ねぇ」

なんて偉そうに言う俺も、結局は事件が起きてから、それを収める為に彼女の話に耳を傾けているだけで。

本当は、こんな事件が起きる前に助けてあげなきゃならなかったのだ。

「きっと何か、あなたにとって物凄く辛いことがあるんでしょう?」

「…」

「そして本当は、校舎に爆弾なんて仕掛けていない。爆弾は今ここにある、あなたが抱いてるそれだけ。違いますか?」

そう聞くと、リーフリルさんははっとして顔を上げた。

…あぁ、やっぱりそうなんだ。

「あなたは優しいですね。本当に真剣に話を聞いて欲しいなら、爆弾仕掛けて、二、三発爆破させるくらいのことをすれば良かった。でもそれをしない。しないのは…あなたがまだ、希望を捨ててないからだ。そこまで自暴自棄なれないから。つまり優しいんです」

「…」

「そんな優しいリーフリルさんに、こんなことをさせるくらい、追いつめたのは何ですか?」

「…」

彼女はまだ、沈黙を保っていた。

まぁ、そう簡単にはいかないよなぁ。

ゆっくり、聞いてあげれば良い。焦る必要はない。

少しずつ、彼女の心をほぐしてあげれば良いのだ。